開かれた事務所とは?
佐藤です。気が付けば桜は散っていました。
先日、裁判所近くの公園で見かけた満開の桜も今は青葉です。
弁護士会の情報紙に、事務所のセキュリティの問題が取り上げられていました。
最近、弁護士や事務所スタッフが暴力事件などの業務妨害に遭うことが多く、事務所は常に施錠しておくことが望ましいが、「開かれた事務所」にこだわって施錠をしない弁護士も多く、事務所スタッフは不安を感じている、という内容でした。
当事務所は「開かれた事務所」を目指しています。
しかし、その一方で、当事務所は開業当初から常に施錠しています。
今後もその方針を変えることはありません。
なぜなら、事務所には依頼者だけでなく、いきなり事件の相手方が押しかけてくることもあるため、私の留守を守る事務所スタッフを危険にさらすわけにはいかないからです。
私は、「開かれた事務所」というのは、事前に不安を感じることなく、気軽に相談できる事務所という意味だと思います。つまり、事務所の内容(ソフト)の問題だと考えます。
「開かれた事務所」とは、誰でも簡単に立ち入れる、セキュリティの甘い事務所、という意味であってはなりません。事務所の設備(ハード)が開かれているという意味であってはならないのです。
「開かれた事務所」にとって大切なことは、事務所について相談者に有益な情報を予め提供すること、相談者の話をきちんと聴くこと、相談者の疑問にしっかり答えることだと私は思います。
当事務所は弁護士及びスタッフ一同、これからも「開かれた事務所」を目指して参りますが、ドアは常に施錠されていますので、相談に来られる場合には事前の電話予約を、事務所に到着された場合にはインターホンのボタンを押すことを、お手数ですがよろしくお願いいたします。
(平成29年4月18日)
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